OpenStack Grizzly構築 on Wheezy (6) Glance+Ceph設定

おそらく一番手がかからない子、Glanceくんの設定です。

今回はCephに保存していますが、Swiftで試した時も素直に動いてくれた、OpenStackの良心とはこのコのことです!



Cephの準備

pool作成

Glanceは所詮コンポーネント名なので、役割重視で名前は images です。

keyringの作成

Ceph設定

追記します。

/etc/ceph/ceph.conf

他のCephサーバにも送っておきます。


設定

glance-api.conf

これがメインの設定です。default_store にrbd(Ceph)を指定しています。

/etc/glance/glance-api.conf

glance-cache.conf

flavor = keystone なのでこの設定は使ってないっぽいですが、ログをFalseにしたり確認しておきます。

/etc/glance/glance-cache.conf

glance-registry.conf

こちらも流して設定しておきます。

/etc/glance/glance-registry.conf

glance-scrubber.conf

流し。

/etc/glance/glance-scrubber.conf

再起動

反映します。


イメージ登録

イメージの作成については過去記事を参照してください。glance add は古いので image-create を使っています。

失敗したら、ストレージ自体や設定を確認します。Cephの場合は、python-ceph が入ってるか確認するなど。


豆知識

–is-public について

–is-public=False にすると、単純に登録したプロジェクトでのみ見えるだけですが、True にすると他プロジェクトが利用できるようになります。

前の記事でも書きましたが、Glanceのpolicy.jsonは変更し難い構成になっており、一般ユーザに読み込み(利用)権限のみを与えるのが難しく、管理者がイメージを作成して、一般ユーザはそれを使うだけ──としたい時、1つのプロジェクトで完結させることができません。

なので私は、adminプロジェクトでイメージの起動と編集を行い、スナップショットを取り、一度 download してから再度adminプロジェクトで –is-public=True で登録しています。こうすることで、admin以外の一般プロジェクトがイメージを使え、かつ編集(削除)できないようになりますし、複数の一般プロジェクトに対してフラットな条件になります。

少々面倒な運用ですが、基礎イメージは大事なので堅実に保護しています。

–disk-format について

–disk-format には色々ありますが私は qcow2 と raw を試してあります。
一般的に raw はイメージ容量を先に確保してしまうので速度が早いと言われていますが、開発環境として利用する分には容量を節約できる qcow2 で十分です。

また、Glance上で qcow2 にしたり raw にしても、Novaの方で use_cow_images を変更することで、実際の利用形態を変更することもできます。なので、qcow2 と raw という2つの選択肢に対して、4つのパターンがあるわけで、一応何が違うのか試して少し違うのは確認しましたが、両方同じっていうか両方 qcow2 でいいと思いますです。


早く書かないとHavana先生が迫ってきちゃいますね…
メモを書き起こしてるだけなのに、どうにも長くて飽……

次はCinder+Cephです!