OpenStack Grizzly構築 on Wheezy (5) Quantum設定

次回からリネームカードによりNeutronに名前が変わるQuantumさんの設定になります。

Quantumの設定はOpen vSwitchも相まってハマりやすいため、1つ1つ丁寧に、意味を調べてから反映して確かめましょう。そうしましょう。



sudoers修正

sudoの実行エラーログを見ると、quantumさんが実行できずに苦しんでいるコマンドがあるのがわかります。まぁ色々事情はあるでしょうが、とりあえず寛容に通してあげておくとします。

これらを追記して、強制保存してあげてください。

/etc/sudoers.d/quantum_sudoers


設定

quantum.conf

  • quota_driverはデフォだと設定ファイルの[QUOTAS]項目しかみてくれないので、quantum.db.quota_db.DbQuotaDriver に変更して quantum quota-update を使えるようにしておきます

  • /etc/quantum/quantum.conf

    ovs_quantum_plugin.ini

    なにげにQuantumの中で一番重要な設定ファイルです。
  • Debianパッケージが上手く編集してくれず、二重になっているのでセコセコ直します
  • ここでは vlan で設定しているので、tunnel関連は不要です
  • bridge_mappings については過去記事も参照してください
  • br-ex の physnet1 は後で flat でネットワークを作成するので network_vlan_ranges に範囲を設定していません

  • /etc/quantum/plugins/openvswitch/ovs_quantum_plugin.ini

    l3_agent.ini

  • metadata接続は metadata-agent に任せるのでポートは変更しません

  • /etc/quantum/l3_agent.ini

    dhcp_agent.ini

  • ovs_use_veth = True のコメントを外すとdnsmasq の –interface が tap*** じゃなくて ns*** となってNECなんちゃらの形式になるのでやめておきます(それでも動きそうでしたが…)

  • /etc/quantum/dhcp_agent.ini

    metadata_agent.ini

    基本の依存では入らないので、quantum-metadata-agent パッケージを明示的に入れておきます。

    /etc/quantum/metadata_agent.ini

    再起動

    反映するために再起動します。quantum-plugin-openvswitch-agent を restart するとネットワークが一時的に止まりますが気にせず待ちましょう。特にエラーが出なければ、ネットワーク作成の準備が整いました。


    そして、実際にネットワークを作成し、思うように接続できず、何度も何度もOVSとQuantumの設定を見直し、ネットワークを完全に作りなおす作業が待ち受けているはずです。

    踏ん張りどころ!