OpenStack Grizzly構築 on Wheezy (4) Nova設定

Novaさんはデフォ設定にない隠し設定が多く、設定の把握が大変ですが、わりと素直に動いてくれるいいヤツです。

前にライブマイグレーションについて書きましたが、今回は練り込んでいません。



メモ

Scheduler

基本的な考えはこちら
  • OSSはアルミニウムの翼で飛ぶ: nova-scheduler in OpenStack Grizzly

  • least_cost_functions と compute_fill_first_cost_fn_weight の負の値により、空きメモリ量が多いホストからVMが割り当てられます。ただし、こんなWARNINGがおこり、解消方法は不明です。
  • Deprecated: least_cost has been deprecated in favor of the RAM Weigher.

  • また、RamFilterの怪しい点は調べてあり、ram_allocation_ratio=1.5 は無限VMになりうるので 1.0 にしています。
  • NovaScheduler RamFilterのメモリ計算を追う | 外道父の匠

  • Console

    vnc_enabled=true と [spice] の enabled=true を同時に設定すると、libvirt がエラーを出します。
  • internal error only 1 graphics device is supported

  • Grizzlyのvnc自体、上手く動かないのもあり、vncは無効にしてspiceを利用しています。
    設定の vnc_enabled はデフォの設定ファイルに書いてないので注意してください。

    consoleの問題は、DEVSTACKを参考に解決したのでリンクを。
  • devstack/lib/nova at master · openstack-dev/devstack · GitHub

  • spiceの設定説明はこちらです。
  • Spice Console – OpenStack Compute Administration Guide – master


  • 設定

    編集する部分、確認すべき部分のみ記載します。
    ControllerNodeと、ComputeNodeでは my_ip だけが相違点になります。

    /etc/nova/nova.conf

    /etc/nova/api-paste.ini

    use_cow_imagesをfalseにするとqcow2ではなくrawフォーマットでイメージファイルを作成できます。今回はtrueのまま使いますが、rawに切り替えたい場合用に備えて書いておきました。

    /etc/nova/nova-compute.conf


    SPICEの修正

    そのままだとHorizonからコンソールを見ようとしてもエラーが出ます。
    その対応として、手で修正しておきます。

    63行目に追加します。
    /usr/bin/nova-spicehtml5proxy

    ただのメモですが、SPICEの閲覧用URLの取得方法はこうです。


    データディレクトリを変更

    デフォの /var/lib/nova だと何かと窮屈なので、設定通り容量の大きいパーティションへ変更します。


    たまに業突く張りなこともありますが、基本はエラーログを見て設定を調整するだけなので、時間がかかることはあれど、途方に暮れることはおそらくないでしょう!