OpenStack Grizzly構築 on Wheezy (1) 全ホスト共通 事前準備

今更感が漂う内容になりますが、Havanaが参上する前に記しておきます。

Folsomから変わっている部分は多いですが、流れは似ているのでザックザクと書いていきます。まずは、その他色々の事前準備からです。



環境について

HostOSはDebianのWheezyです。

ControllerNode+NetworkNode で1台(分離していません)。
ComputeNode で2台の合計3台で構築しています。

また、Networkの冗長化やLbaaSは手がけていません。

他、OpenStackの細かいところは都度書いていきますが、大きな特殊構成は2つです。
  • Glance+Ceph, Cinder+Ceph
  • Keystone+LDAP
  • これについては既に記事にしてあるので、リンクをはって済ませていきます。


    OS設定

    ulimit

    ulimitで詰まることはおそらくないでしょうが、これでひっかかってもツマラナイので設定しておきます。

    /etc/pam.d/common-session

    /etc/initscript

    /etc/security/limits.d/local.conf

    /etc/security/limits.d/openstack.conf

    sysctl

  • VMからホスト外へ出る時にFORWARDするので有効にしておきます
  • 外部接続をする時、NetworkNodeでのNATとなるので tcp_timetamps は無効が無難です

  • /etc/sysctl.d/local.conf

    反映しておきます。

    rsyslog

    デフォで rsyslog ですが、一応書いておいて・・・

    あまりに凄まじい量となるログを破棄しておきます。(初めての場合は後で鬱陶しくなってから)sudoとかはもう少し条件をちゃんと書いたほうがかっこいかもしれません。

    /etc/rsyslog.d/openstack.conf

    反映しておきます。

    rc.local.d の作成

    完全に外道父式オレオレ設定ですが、起動時に conf.d 的に読み込むディレクトリを作っておきます。この構成はVMでも役立てています。

    ディレクトリを作って・・・

    基本 rc.local に埋め込み

    /etc/rc.local


    live migration用設定

    私は結局 live migration は使わないことにしましたが、必要なら設定しておきます。

    hosts

    ホストOS間の接続にIPアドレスではなく hostname が利用されるので書いておく必要があります。

    /etc/hosts

    ユーザ/グループ作成

    novaが共有ディスクを使うため、全ホストで共通の ID:ユーザ名 にする必要があり、パッケージインストール前に作成します。後回しにすると、usermod と chown をしまくることになって面倒です。


    環境変数設定

    管理者権限を設定しておくことで、各種コンポーネントのコマンドを運用しやすくします。
    (※OS_USERNAME は通常 admin ですが諸事情で変更しています)

    ~/.bashrc

    念のため、


    Cephの構築

    既に記事にしてあるので、こちらを参照してください。
  • Ceph基本情報と構築手順


  • パッケージ

    Using the unofficial Debian repository

    ありがたや~のDebian用OpenStackパッケージを使わせてもらいます。

    その他パッケージ

    pm-utils
    エラーが出るので先に入れておきます。
  • error : virExecWithHook:328 : Cannot find ‘pm-is-supported’ in path: No such file or directory
  • sysfsutils
    同じくエラーが出るので先に入れておきます。
  • error : systool is not installed

  • 監視

    ここでは割愛しますが、ホストサーバの監視は重要なので、アラート/リソース監視用のデーモンも入れておきます。


    次回は皆大好き OpenvSwitch になります。