OpenStack Folsom構築 on Wheezy (1) 環境確認と前準備

Debian WheezyにおけるOpenStack Folsomの構築手順を細かく分けて記していきます。
もう少しでGrizzlyがリリース予定であるものの、コンポーネント的には変わりないようなので、しばらくは少しは役に立つ情報のはずです(実際、Essexの情報もいっぱい参考にしましたし)。

手順のベースは OpenStackHowto/Folsom – Debian Wiki ですが、コンポーネントごとに他サイトから情報を集めて自分用に調整しているので、また少し違ったテイストになっている…はずです。



環境確認

OS

Debian Wheezy(7.0)の、2013/01末あたりで最新版を利用しました。

OS数

最初は1筐体へのオールインワンで構築しています。が、ComputeNodeを追加したり、コンポーネントを分けたり、冗長化することも当然視野に入れて始めています。

筐体スペック

テスト用として、
  • CPU : 4core 4thread
  • Memory : 8GB
  • Disk : SATA 2TB * 2

  • Diskパーティション

  • /dev/sda # / : ext4
  • /dev/sda # /data : xfs … novaデータ領域・swift用など
  • /dev/sdb # /dev/sdb5 : LVM … Cinderの最初のディスク領域として

  • ネットワーク構成

    筐体のNICは2つなので、eth0, eth1。1つ目のプロジェクト用としてこんな感じ。
  • 親OS PrivateAddress : br-ex ≒ eth0 (192.168.140.0/22)
  • FixedIP : eth1 (172.31.0.0/24)
  • FloatingIP : eth0 (192.168.141.208/29)
  • ContorollerNodeのアドレスは 192.168.140.3 といったん直書きで設定していっています。


    apt-file

    たくさんのパッケージを扱うため、apt-fileを用意しておくと迷子になりづらくなります。


    限界値の設定

    module設定

    VMを多く起動する場合、loop, nbd の最大値を増やしておきます。
    反映したければ、rebootしてしまうのが早いです。

    /etc/modules

    limit.conf

    ulimit周りで困らないように設定しておきます。

    /etc/pam.d/common-session

    /etc/initscript

    /etc/security/limits.d/local.conf

    /etc/security/limits.d/openstack.conf


    APT

    Wheezy backports

    基本のソースリストを確認して

    /etc/apt/sources.list

    devscriptsをインストールします。

    OpenStackパッケージのリポジトリをローカルにビルドします。

    ソースリストに追加します。


    Using the unofficial Debian repository

    一時的に公開されているリポジトリを追加しておきます。接続できない場合は Please use the closet GPLHost mirror for more throughput: から違うものを選択します。

    GPG

    GPGキーを登録しておきます。

    これで準備完了です。


    次回はOpen vSwitchの設定を行います。