AWS CPU C8i の性能検証

もう Xeon の方はやんなくてイィかなと思いつつ、時間が空いた時にサッとやってしまうのが自分のイィところであります。

ちまちま積み上げておけば、いつか ARM とコスパが逆転した時に役立つかもしれない、そんな助平心で参りましょう。



基本情報

初手が 8/28 の R8i, M8i で、C8i が 10/6 ってところみたいです。


現時点で東京にはないので、オレゴンでの実施となります。
過去記事としてはこの辺です。


費用比較

ザックリと最近の4種をオレゴンで比較。



同じ8世代目としては ARM64 と X86 の差が 17~18% と、それなりの開きがあるのは変わらず、という中での次に性能比較へと続きます。


性能比較

テスト全体の結果は見たい人だけどうぞな、公開用スプレッドシートで共有です。

X86 比較として C7i と C8i だけを比較したものと、ARM64 の方は R系の過去データを流用したのでメモリ量は公平ではないのですが、面倒くさいのでそのまま比較しました。多分、結果にはほぼ影響していません。


4種を比較した結果まとめはこんな感じです。




考察

C7i → C8i としては、コスト 5% 増加、性能 10~15% 増加、といったところ。

C8i vs C8g としては、ARM64 の方がコスト 15% 安く、性能 12~15% 強い、といったところ。

X86 も性能向上はしてきているものの、コストが高めなことと、ARM64 のコスパが強いことから、同世代で比較してしまうとどうしても ARM64 に軍配が上がる形に。

公式リリースの数値からもほぼ想像できた結果ではありますが、CPUアーキテクチャにこだわりというか制約がない限りは ARM64 を選ぶことになるし、どちらにも転がれるようなビルド設計にしておくのがベターってのも変わりませんね。


多様なユーザーを掴むって意味ではこれからも両方が更新されていくのでしょうけども、よほどの事情がない限りは ARM64 を使えるようにしていかないのは、だいぶコスパ損失をし続ける結果になるのは当分続くはずで、

Graviton2 が使えるようになって今の Graviton4 まで約5年経過しているし、検証値が揃って傾向もほぼ固まってきているので、まだ未対応なところがあればサクッと検討してガツンと移行できれば、結構な成果となるお宝改善と言えることでしょう:-)