電子納税でハマった記録

昨年は20万円以上の雑収入(印税)があったので、確定申告からの納税コンボが必要になりました。

で、普通にe-taxからやって済ませようとしたら、色々ハマったので日記がてら記録しておきます。



オンラインで確定申告書を作成

初めて確定申告書をみると、ハッキリ言ってワケワカメなんですが、細かいことに手を出そうとしない限りは、そう難しいものではないです。

前年における、会社員としての源泉徴収票や、出版社からの支払調書があれば情報としては十分です。1つ1つ給与情報として”支払金額”と”源泉徴収税額”を入力したら、自動的に確定申告書に合算されて出来上がり、額面に応じて還付か追加納税かが表示されます。

やろうと思えば、通信費などを経費として計上し、節税できそうではありましたが、どうせ微々たるものなので、本業でもない限り手間賃のほうがかかりそうな印象だったので考えるのをやめました。


e-taxからの納税

e-taxで手続きを進めれば、そのまま電子書類を提出し、納税手続きへと進みます。主要銀行のオンライン口座を持っていれば、Pay-easy(ペイジー)で支払うことができます。通常の振込より多少は面倒なものの、わりとすんなり納税作業を完了することが出来ます。

が、今回は次の理由により進むことができませんでした。


電子証明書の確認

確定申告書ができたので、住基カードの認証確認でもしようかな、と思って試してみると・・・パスワードが通らない。通らない。通らない・・・で、5回失敗したことによりICカードがロックされました。

ロックされてから真面目にメモを漁ってみると正解は判ったのですが時既に遅し。ヤレヤレだぜロック解除方法は!?と調べてみると、なんと身分証明書を持って区役所に行く必要がありますよ、と。

なんという手続き!まるで、十数年前にSSH接続できなくなって、データセンタに行かなくてはいけなくなった時の心境です!!

あまりの面倒くささに絶望し、システムへの愚痴が脳内を巡りました。
  • 関連パスワードの数がそもそも多いねん
  • だったらせめて入力時に文字種や文字数くらい出してくんろ
  • 電子証明書とe-taxアカウントは別モノなんだろうけどロック解除くらいさせてぇな

  • が、グッと切り替えて区役所に赴くことにしました。


    個人番号カードの申請

    住基カードはいずれ個人番号カードに切り替えなくてはならないので、区役所に行く前に申請しておくと何か役に立つかもしれないと思い、個人番号カード交付申請書を取り出し、QRコードから画像添付までを済ませておきました。

    この行動が後に役に立つことには・・・全くなりませんでした。


    区役所でICカードのロック解除申請

    ロック解除程度なら、と軽い気持ちで区役所に行きましたが、結局、受付から終了まで1時間弱かかりました。おそらく、レアケースだったからでしょう。進行がグダったあとに、最後は上層部っぽい人が出てきて説明されました。内容はだいたいこんな感じ。

  • ロック解除自体はしました => その場で正しいパスワードの入力成功を確認
  • しかし、この住基カードの電子証明書は失効している
  • 理由は昨年10月末に引越したことで失効し、その後に再利用するための手続きをしていないため
  • 住基カードの更新は昨年12月までで終了している
  • 個人番号カードは申請済みですか? => さっきしました => 届くのは2ヶ月後以降
  • 納税期限の3月15日までは電子証明書は手元にないことが確定
  • 税務署に行ってください

  • ここでの説明は懇切丁寧にされたので、別に怒りとかは全然なく、むしろ聞いている最中は、初の税務署にでも行って、事の顛末をブログにでも書けるなーって考えてました。

    しいて悪態をつくなら、引越しの時点で住基カードの存在と、確定申告の可能性は、当時の担当者に伝えていたので、住基カードの更新が年内に必須であることを指摘して欲しかったくらいです。個人番号カードだと、ちょっと遅くなっただけで3月に間に合わない可能性が高いのですから。

    ただ、もろもろ処理や配達が、ここまで遅延することは想定されてなかったのかな、ということで。微妙に溜まったストレスはここで発散すればいいや的な感じです。


    再度、自宅で電子証明書の確認

    もはや、個人番号カードを入手する時に、返すことが必須なだけのカードに成り下がった住基カードですが、帰ってから興味本位でパスワードを入力してみたら、通りませんでしたw

    パスワードミスと失効が同じエラー内容だと、わかりづらいっつーの!

    ちなみに、個人番号カードでもパスワードミスの回数やロック解除の条件は同じらしいので、気をつけましょう。1年以上毎に1回とか、普通に管理が厳しいし、ITシステムが苦手な人とか無理ぽ臭しかしない。


    書面提出用の確定申告書を再作成

    最初のe-tax用の申告書作成時に、終わり際にバックアップを促されて .data ファイルで保存してあるので、それを使って現物書類提出に切り替え、PDFで取得します。

    今回は経費云々はないので、他に必要な物は、収入を証明する源泉徴収票と支払調書、そして印鑑でした。これらは原本が必要とかかれていましたので、出版社から送られてきた支払調書はそのままの紙で提出しました。会社の源泉徴収票は、給与システムが存在するので、電子データとして取得して、印刷して持って行きました。


    いざ、税務署へ

    どうやらこの時期は特設会場ができるようで、本署横のプレハブ的なところに、提出専用のコーナーが設けられていました。

    書類が完璧だと自身がある人は、投函用ポストに投入するだけで帰れます。が、私は自信薄だったので、一応特設会場の受付に行きました。

    そこでは、源泉徴収票が電子データの印刷だと有効か判断できない、と言われたので本署内に行って確認をとり、OKということでまた戻って、収入書類を貼り付け、確定申告書に必要だった押印を1つだけして、提出が完了しました。

    そして、最後に納付書送付依頼書という納税用のハガキをもらって帰りました。


    納付書送付依頼書で納税手続き

    e-taxだと、オンラインで振り込むための情報とか出るので、全てオンラインで済むのですが、書面提出だと2つの方法に絞られるようです(※e-taxみたいにできないか、は窓口で聞いてくれと言われたけど、並ぶの面倒なのと、流れ的にハガキが楽そうだったので確認はしませんでした)。

    1つは納付書送付依頼書による、口座情報を区に申請し、あとは勝手に引き落とされるというもの。これは、住所氏名と口座情報を書いて、ハガキをシールで閉じて投函するだけなので、簡単でした。

    もう1つは郵便局などから振り込む方法でしたが、書いたり現金を取り扱うのが面倒な気がしたのでやめました。



    今回、無駄に苦労したものの、一部は自身の詰めの甘さが原因でしたし、税務署という経験が積めたので、まぁ結果オーライという感じでいいかな、と。税務署に訪れると、社会人として納税してんだぞ血税だオラァ!という気分になれるので、悪いことばかりではないんですが……

    総じて、もっと全体的に手間のかからないシステムにして欲しいと願うばかりです。