OpenStack Folsom構築 on Wheezy (3) オールインワンパッケージのインストール

ネットワークの準備ができたので、ようやくOpenStackパッケージのインストールへ参ります。

今回は、ほぼパッケージインストール作業の紹介のみとなります。
というのは、対話式で色々入力するのですが、その数がべらぼうに多いからです。



インストールに必要なパッケージのインストール

dbconfig-common

入れるとDBパスワードを一括して管理できます。今回は利用していますが、不要な場合は入れずに、OpenStackパッケージの対話で<いいえ>を選択してください。

pm-utils

このエラーに対応するために入れます。
  • error : virExecWithHook:328 : Cannot find ‘pm-is-supported’ in path: No such file or directory

  • OpenStackパッケージのインストール

    このパッケージを入れて少し設定調整をすると、基本基盤が出来上がります。最初は何がなんだかよくわかりませんが、ひと通りやってから改めて見ると、わりと当たり前の基本設定だけやってくれてるのがわかります。。。

    概要メモ

  • 240パッケージくらい色々入る
  • nova-networkは使わない。Quantumを採用
  • nova-networkを使いたい場合 apt-get install –no-install-recommends openstack-proxy-node
  • keystoneの基本ユーザはadmin
  • osapi_volume は使わない。cinder-volume を使う
  • novncはdashboard用VNCサーバ。自動で入らないので入れる
  • xvpvncproxyはシェル上でjavaコマンドで見る用

  • パッケージインストールと対話メモ

    penstack-proxy-node を入れると全部ゴリッと入ります。長いので要所のメモを残しておきます。

  • Register xxx in the keystone endpoint catalog? は登録しちゃった方が無難です。エンドポイントは認証で重要な要素です
  • ホスト指定については、このメモではlocalhostやプライベートアドレスが混在していますが、後でノード数を増やすことを考慮すると、全てプライベートアドレスにしておいた方がよいです
  • dbconfig-common は全て利用します。後で /etc/dbconfig-common/ で確認できます
  • パスワード類はテスト環境なので適当です
  • nova-common の API to activate は osapi_volume だけ抜いて ec2,metadata,osapi_compute にします

  • MySQLの設定

    GRANT

    この対話の後の処理で、おそらくDB接続エラーで失敗します。その場合、keynote, cinder, glance, nova, quantum の接続情報を確認してください。私の場合は、

    keynoteのGRANTのHOSTは /etc/hosts のFQDNで登録されているのに、/etc/dbconfig-common/keystone.conf を見ると localhost で接続しようとしている、といった理由でエラーになっていました。なので全サービスのGRANTを追加して解決しました。

    インストール再実行

    DBエラーを修復したら再度パッケージインストールを実行して正常に完了させます。

    LISTENアドレス変更

    ついでに変更しておきます。
    /etc/mysql/my.cnf

    再起動しておきます。


    ダッシュボード確認

    ここまででHorizonダッシュボードが見れるはずなのでブラウザでアクセスしてみます。
  • http://192.168.140.3/
  • User : admin, Password : root (keystoneのところで入力した admin tenant と そのパスワード)

  • 後で VirtualHost の設定などやりますが、まずはログイン出来ればOKです。


    Compute Nodeのインストール

    ComputeNodeは入っていないので入れます。まずはオールインワンなので同居します。
    あとで、別筐体追加でのComputeNode追加手順も書く予定です。



    これで基本基盤が出来上がりました。
    が、これですぐにVMを立ち上げられるわけではありません。

    次回からジワジワといろんな設定を行っていきます。