Hadoop SecondaryNameNodeのメモリ不足エラー


少々可愛がり方が足りなかったのか、SecondaryNameNodeでメモリ不足が発生して、機能が停止してしまいました。

その際の調査や修復の記録になります。



SecondaryNameNodeのおさらい

SNNの機能を復習するとこんな感じ。

  • SNNが定期的にNameNodeからfsimageとeditsログを取得する
  • SNNでfsimageにeditsを適用する
  • NameNodeにfsimageを送り返す
  • NameNodeとSNNにデフォで2世代分のfsimageが残る
  • NameNodeのedits_inprogressがeditsにローテートされて新しいedits_inprogressが始まる


  • 障害内容

    現象

  • SNN起動時は正常にfsimageを送り返してるように見える
  • period秒後の2回目以降はNameNodeに接続しようとすらしない
  • SNN管理画面 http://localhost:50090/ がレスポンスを返さなくなる。タイムアウトしない
  • 最新のfsimageがどこにもない危険な状態になる
  • NameNodeのedits_inprogressが肥大化する

  • エラーログ

    NameNodeの .log にもSNNの .log にも記録されず、SNNの .out にのみ記録されていました。内容は

    容量

    fsimageが 約550MB
    SNNプロセスの最大ヒープサイズがデフォの -Xmx1000m


    修復方法

    /etc/hadoop/conf/hadoop-env.sh でSNNオプションのみ環境変数を設定していなかったので、書いてSNNを再起動しました。

    SNN再起動後は、全て正常に動作し、定期チェックも行われました。


    反省

    今回の反省点は2つ。
  • ヒープサイズいじってない
  • 監視してない

  • ヒープサイズの方はSNNを信用していたというか、甘く見ていたというか。
    fsimageの容量に対して倍近いメモリでエラーになるとすると、将来的に結構・・・どうなんでしょう。
    SNNはいくらでも再起動できるから、監視さえちゃんとしていれば大事にはならないかもですが。

    監視の方はひと通りやってたつもりでしたが、SNNだけ抜けてました・・・
    わりと危ない状態が続いていたので、久々の冷や汗モンでしたね。
    なんとCDH4.1へのアップグレード作業中に気づきました。。


    大事な注意点

    SNNのマージ処理が完了すると、このようなログが .log に記録されます。障害発生時はこれが記録されていませんでした。
    WARN以上にしているとこれだけ延々と記録されます。

    なので、SNNの監視としてはこのどちらかでよさそうです。

  • このログが定期的に記録されているか
  • HTTP管理画面の Last Checkpoint Time が period 以内になっているか(※接続タイムアウトを仕込むこと)


  • 今後

    とりあえずSNNはこれで良しとしますが、SNN自体がもうアレなので、
    CheckpointNodeやBackupNodeが今どうなってるか調べたいところ。
    どうやら設定項目はあるようですが、まだ何も試していません。

    あとは Quorum Journal Design も仕組みは読んだけど試してないのでやらなくては。

    Impalaもあるし、CDHだけでもお腹いっぱいでエンジニア冥利に尽きますね。

    Hadoop SecondaryNameNodeのメモリ不足エラー への3件のコメント

    1. shiumachi より:

      > CheckpointNodeやBackupNodeが今どうなってるか調べたいところ。
      少なくともCDH4にはSNNとStandbyNodeしかないです。
      SNNのヒープサイズについては私が先日発表したスライドのp16にも書いているので参考にしてください
      http://www.cloudera.co.jp/jpevents/cloudera-world-tokyo/pdf/A3_Hadoop%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E8%A8%AD%E8%A8%88_%E9%81%8B%E7%94%A8%E3%81%AE%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88.pdf

      • 外道父 より:

        スライドの紹介ありがとうございます。
        まだサッと見ただけで見逃してました。

        と、いうことはNN (Primary), NN (Secondary), SNN の3サーバが少なくとも同メモリ容量のスペックである必要があるのですね・・・

        今はSNNは仮想環境で、まだメモリ増やせるので当分大丈夫ですが・・・メモリが少なくても上手いことマージ作業してくれるものと勝手に思ってたので結構衝撃的でした。

        • 外道父 より:

          Quorum Journal やればSNN系は何もいらなくなるみたい

          まだないCheckpointNodeやBackupNodeとはなんだったのか・・・

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