先日、Fusion-io Atomic Series の紹介を、ということで例によって@hasegaw御大にお越しいただきました。
いつも通りといってはアレですが、いつも通りの濃くて楽しいお話を90分コースでしていただき、お帰りの際にはレアアイテムをドロップしましたので、危なくない範囲で書いていこうと思います。
Atomic Series PX600/SX300
7月にioDriveの新しい後継機種となる、PX600/SX300が発表されました。リリース内容についてはこの辺です。パッと見では、性能が上がりました、最大容量も増えました、というただの後継進化っぽく感じるところですが、具体的に話を聞くと従来製品とは全くの別物という印象でした。ハードウェアもソフトウェアも仕組みがガラリと変わっていて、それでいてさらに安定化と高速化されているという恐るべき代物です。
ぶっちゃけ、MySQLで使う分には ioDrive, ioDrive2 ですらオーバースペックなので、細かい数値による影響はさほどないのですが、一応スペック表からわかるとおり、Read Access Latencyだけが90µs台と数値以上は遅くなっているようです。その代わり、並列処理性が向上しているので、結果的にパフォーマンスは倍近く向上している、とのことです。
他のポイントとしては消費電力が工夫されており、PCIスロットで使用可能な電力量と、それを認識するOSの最大電力数値に合わせて、ioMemoryが使用電力を変化させ、パフォーマンスを上げ下げしてくれるようです。まれにOSが誤った極小さい数値で認識する場合も、ドライバのカーネルパラメータを変更することで、適切な電力で稼働させることができるそうです。
実際の使用方法としては従来通り、専用ドライバを使って認識・ファイルシステムフォーマット・マウントと変わらず利用できます。ドライバはこのシリーズ専用のVSL4になっています。
価格は、容量単価で言えば、従来製品より1~2割安くなってきているとのことです。ただ、総容量が上がってきているので製品単価で言うと値上がりする結果になるでしょう。決して安くはない買い物ですが、容量増加・容量単価・性能向上・耐久性などを総合的に判断すると、やはり類似製品と比較しても1つ2つ飛び抜けた選択肢となること間違いなしです。
ioMemory+MySQL性能向上の期待
Atomic Write
まずジャブの方からですが、去年から話題になっていた Atomic Write の機能は、やはり有能であるとのことでした。参考リンクはこの辺で。通常の Double Write ON よりも OFF の方が書き込み量が半分になる分、速く寿命が長くなり、OFF よりも Atomic Write ON の方が若干ですがパフォーマンスが高くなる、とのことでした。
InnoDB Compression by Fusion-io
本命がコチラ。Fusion-io社が作成したパッチによって新たな圧縮機能が追加され、そろそろGAになるようです。こちらのPDFの16,17ページがその内容になります。詳しくはコチラで解説してくれています。
従来のInnoDB圧縮と比べて圧倒的パフォーマンス、非圧縮と比べても10%劣化程度なのに、6割の容量削減ということでかなり魅力的な内容となっています。
ただ、これを有効にするためには、
いまのところ、この4条件が揃わなくてはいけなく、パブリッククラウドなどを踏まえると4つ目が特に厳し目な感じになります。ウチとしてはMySQL5.6をスルーしていて、5.7に移行する際のメリットとして大きいため、今後の条件緩和に期待したいところです。
レアドロップ!組立式 ioDrive2!!
・・・とまぁ他にも色々とありがたく楽しいお話を聞かせてもらって脳みそがパンパンになったところで、御大からサプライズドロップしたのがコチラになります。むむっ。このような超高価な品を賄賂いただけるなんて・・・
むむむっ。なにやら怪しいロゴが・・・
いやしかし、スペック表を見る限り高性能・・・
Fusion-io社も買収されて赤いロゴに変わったのかな・・・
ジャラジャラ鳴ってる中身をズルリと出してみると・・・
なんとビックリ、LEGOブロックでしたー!!
相変わらずFusion-ioノベルティグッズを考える人は変態であります。
どうやらこのグッズ、世界に50と無いようで、私の自慢のFusion-ioコレクションに堂々トップクラスとして仲間入りさせていただきました!
ただ飾っておくのもなんなので、同僚と少しずつ組み立てていくつもりでございます。
完成したら、とりあえずPCIスロットにでも挿して遊んでみましょうかね!