CDHを利用して1年になりますが、1度もCloudera Managerを利用したことがなかったので、ふと気になって少しだけ触ってみました。
Free Editionをほんの少し見てみただけなので全然役に立つ内容ではないですが、せっかくなので記しておきます。
インストール手順
ダウンロード
Clouderaのダウンロードページを突き進んで、ちょろっとフォーム入力してbinファイルを落としてきます。インストール
適当なところに持っていってインストーラを実行します。
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cd /usr/local/src chmod +x cloudera-manager-installer_4.5beta.bin ./cloudera-manager-installer_4.5beta.bin |
対話式になるので適当にYESマンになって終わらせます。
設定やデーモンを確認します。
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# WEB lsof -i:7180 /etc/init.d/cloudera-scm-server # DB (デフォはPostgres) lsof -i:5432 /etc/init.d/cloudera-scm-server-db # 設定 ls -l /etc/cloudera-scm-server/ |
管理画面
アクセスしてみます。クライアントのインストール
SSHが必要なので、今回は各ノードの ssh:22 にrootユーザで直接入れるようにしておきました。そしてホストの検索機能があるのでザッとリストを出したり、バージョン指定したりして実行します。
私の場合は、hueのインストールでエラーが起きました。hueは全パーティションを検索するようで、autofsでNFSマウントしていた /home/username がrootで見れないことが原因だったので、umountしたら次へ進めました。
次はディスクチェックのエラーで止まりました。ERROR : Failed to collect disk stats for device ということで、該当の処理を覗いてみると、デバイスのステータスが正常に取得できなかったようで。これはおそらく仮想環境のディスクだからでしょうが、修正する手間をかける場面じゃなかったし、ここまでで大体インストールされていたのでインストール画面はここで飛ばしました。
ちゃんと進めば次の role 設定でどのサーバを何ノードにするとかあったはず。
サーバリスト
トップページに戻ってサーバリストなどを見ると、バージョン情報や負荷情報が確認できました。やったのはここまで。
雑感
使ってみたのは Free Edition ですが、この複雑なシステムに対するGUIをよくここまで作りこんだなーと感心しました。私はCloudera Managerを使うことはなさそうですが、素晴らしいモノっぽいということは先に強調しておきます。さて、なぜ利用しないことにしたかですが、少なくともコマンドベースで運用してきた環境に対して、後付でManagerを入れることは単純に恐ろしかったです。もちろんテスト環境でやりましたが、勝手にゴリッと色々入ってしまうので、動作中の環境でやるとデーモンや設定ファイルに手を加えられないかとか全然見えないので怖いです。逆に、Manager主体で利用していてたまにコマンド利用ならアリな感触はありますが、基本的には混在して運用することは困難な気がしました。
あと、関連パッケージが全て入ってしまうので、どの機能が何を最低限必要としているのか、とかわからなくなるのがイヤだというのと、
バージョンや少々の運用状態がリストで見れる程度なので、既存の監視システムで十分であったとか、設定の配布なども既に用意してあるし、
ウチはノード数もたいして多くないし、台数が変化することもそうないし、
といったことから、見て楽しむだけで終了しました。
私のように、ちまちま改良したり、変わったコトをしようとするユーザには向かないというだけで、ライトユーザ向けによくデキていると思いますし、まっさらな状態から大量サーバに構築するならばモヒカンどもにも役に立ちそうではあります。
Hadoop Conferenceの後にしょっぱい投稿になりますが、選択肢の消化試合も大事なので年始のウォーミングアップにやっておきました。