Percona ServerとMySQLのSHOW比較

使ってみれば便利なPercona Serverも、導入前は結構慎重に検証した覚えがあります。

特にベンチマークをとって極端な性能劣化がないか、とか、設定やステータスの差異をたくさん調べました。今回はSHOWの差異について書いていきます。ほぼ本家MySQLとPercona Serverの情報を表示して比べただけの内容ですが、導入するか悩んでる方には参考になるかもしれません。



SHOW ENGINES

本家MySQLのdebパッケージとの比較してもInnoDB行のCommentしか差異がないのでPercona Serverだけ載せておきます。
表示名はInnoDBでも中身はXtraDBであることを主張しています。

SHOW PLUGINS

InnoDBプラグインが16個追加されている以外は一緒です。

SHOW VARIABLES

主に追加された設定項目のリストで、少しだけDefault/Min値が変わったのがあるので備考を書いておきました。
気になる項目は Percona Documentation のサイドバーから検索してください。

SHOW STATUS

こちらもたくさん追加されていて、
  • Innodb_deadlocks : 現在のデッドロック数
  • Innodb_checkpoint_max_age : 最大溜まったチェックポイント量
  • といったナイスな項目もあります。

    InnoDBの新ステータスは Show InnoDB Status にページはあるのですが、ほとんどが説明はありません。例えばベンチマークをとりながら young/old 関係を見ていると、なるほどこういう意味か、とわかってきて便利ではあるのですが、確信して説明できるものじゃないので自己満足程度に留めています。。

    SHOW ENGINE INNODB STATUS

    参考ページはこちら
  • Show InnoDB Status – Percona Server 5.5 Documentation

  • TRANSACTIONS

    本番運用中だとTRANSACTIONSの表示が長くなりすぎて、途中で切れてそれ以降の項目を見ることができない場合がありましたが、Percona Serverでは最後尾に移動されたため、TRANSACTIONS以外が見れないということはなくなりました。

    TRANSACTION section was moved to the end of the output, so that important information is not overlooked when the there is a large amount of it.


    LOG

    チェックポイント関連が表示されるようになりました。

    BUFFER POOL AND MEMORY

    Internal hash tablesBuffer pool size, bytes が追加されています。

    ROW OPERATIONS

    OLDEST VIEW項目が追加されました。




    普段はあまり関わらないものがほとんどですが、ベンチマークや本番で窮地に陥った時、原因の究明に役立つものも少なからずありますので、頭の片隅にでも置いとく程度に知っておくといつか幸せになれると思います。