書籍「たのしいインフラの歩き方」を執筆しました

fun walk on infrastructureエンジニアになってかれこれ14年目、そのうちの多くをインフラエンジニアとして過ごしてきました。ドリコムが弱小ベンチャーの時代から始まり、上場を経て今に至るわけですが……

そんな私の経験を凝縮したような書籍
 『たのしいインフラの歩き方
を執筆しましたことを、ご報告させていただきます!



本の概要

タイトルどおり、インフラ周りの歩き方について記したものであるため、これを読めば環境を構築できるとか、深い技術や仕組みを理解できる、というようなザ・技術書といった類の内容ではありません。

では、ここでいう歩き方とはなんぞや?といいますと、起業したての小企業から、数百人規模の大企業に至るまでに、どのような技術的要望があり、どのように解決していくのか、という時間軸や規模感に沿ったインフラのエンジニアリングや、その心構え、ということになります。

対象読者としては、大きくは初~中級者のエンジニアとなっていますが、インフラにあまり関わったことのないエンジニアや、これから組織を大きくしていくぞ!という経営者や技術責任者などにも役立つ内容となっています。

執筆に至る経緯

2012年から始めたこのブログを中心に、細々ながらもアウトプットに勤しんできましたが、その甲斐あってか技術評論社の方から執筆してみませんか?とご連絡をいただきました。

書く内容については最初に案はもらいましたが、よくありそうなインフラ技術本にしてもツマらないし、自分にしかできない内容にしたいなと考えたら、すぐに時間と経験を軸にした構成を思いつき、わりとスンナリそれでいきましょうとなりました。

当初は200~250ページくらいで何ヶ月くらいを目処に頑張りましょうと始まったわけですが……

完成まで

書きたいこと、書くべきことを目次にガーッと並べて、ガガッと好き放題に書いていくと、想定した文量を遥かに超えていき、かつ所々で業務に集中したりで、なんだかんだで1年以上をかけて執筆してしまいました。

最初は4ヶ月程度でいけるっしょ的なノリで書き始めたので、編集担当さんには申し訳ない気持ちがありつつも、伸びた期間でもまた色々な技術を修得したおかげで、より良い内容にできたりもしているので、長期間かけたこと自体はそんなに悲観することでもないのかな、と。

業務と執筆を交互にやったりで特に気持ちの切り替えが大変でしたが、文書自体は最後まで集中して書ききったので、他にないインフラ本に仕上がったのではないかと思います。


最後になりましたが、本書は紙媒体も電子版も 9/8 に同時発売となっております。気づけば600ページ超えという現実に何度も息切れをおこしましたが、この書籍を区切りに力尽きたりせず、これからも精進していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

また、この本を愛息子(5)に捧げ、理解してもらえる日が来ることを、とても楽しみにしております。